iPhone13に搭載されたシネマティックモードってなに?実際に試してみた。

iPhone13シリーズに新しいカメラの機能として「シネマティックモード」という機能が搭載されました。

私はYouTubeの配信を行っておりますので、今回搭載されたシネマティックモードにはとても興味がそそられていましたし、動画制作者界隈が盛り上がりを見せていたのもひしひしと感じていました。

今回はiPhone13シリーズに搭載された「シネマティックモード」について
実際に撮影してきた素材も交えて掘り下げていきます。

目次

シネマティックモードとは?

まずはじめに「シネマティックモード」についてAppleのサイトにはこう書いてあります。

映画制作者は、観客の視線を誘導するために1つの被写体から別の被写体にフォーカスを切り替える「フォーカス送り」と呼ばれるテクニックを映画の中で使います。これからはiPhoneで撮影するだけで、あなたもストーリーを表現するためのテクニックを簡単に自分のビデオに取り入れることができます。

Apple iPhone13

引用した文章にもある通り、いままでは映画や映像にこだわりのある人たちが
一眼レフやミラーレス一眼を用いて行っていた表現がiPhoneさえあれば可能になりました。

ようするに、被写体にピントを合わせて背景をボケさせることができるようになったのです。

参考:Apple

これによりiPhoneで撮影する映像の幅が広くなり、映像制作者の間でも盛り上がりを見せています。

細かいディテールを見ていく前に、シネマティックモードの対応機種や
どのような条件下で使えるのかを確認しておきましょう。

まずは対応機種

シネマティックモード対応機種
  • iPhone13ProMax
  • iPhone13Pro
  • iPhone13
  • iPhone13min

iPhone13からの搭載となりましたので、2021年時点ではiPhone13シリーズのみ対応。
撮影できるのはiPhone13シリーズのみですが編集は他のApple端末でも可能です。

シネマティックエフェクト編集可能端末
  • iPhone XS、iPhone XR 以降
  • iPad Pro 12.9 インチ (第 3 世代以降)
  • iPad Pro 11 インチ (第 1 世代以降)
  • iPad Air (第 3 世代以降) 
  • iPad mini (第 5 世代以降)

PC(Mac)は今後編集機能を搭載予定とのことです。

4K撮影には対応しておらず、1080P/30fpsでの撮影となります。
ドルビービジョン(カンタンに言うと、めっちゃ色鮮やかに撮れる)に対応していますが、
それだけの表現ができる家庭用液晶が普及していないので、現時点では一般の人は恩恵がないかもしれません。

シネマティックモードの基本性能はこんなところ。
ここからは実際に使ってみたのでそのレビューをしていきます。

リアカメラ(アウトカメラ)で試す

以前、登山へ行った際にシネマティックモードを使ってみましたので
まずはリアカメラの使用感からお伝えします。

動画の冒頭ではリュックに焦点が合っている状態です。
後ろのススキがボケているのがお分かりいただけるでしょうか?

途中で私が登場すると同時にピントが画面奥へ。
ボケていたススキが先ほどよりもクッキリ映っているかと思います。

使ってみた感想としては
「大きな違和感はなくかなり使えるのでは」と感じました。

すべての映像に使うとやり過ぎ感が出てしまうかもしれませんが
YouTubeでVLOGを撮られる方なら効果的に使えそうな個所はありそうですね♪

フロントカメラ(インカメラ)で試す

コチラはフロントカメラで自撮りした動画の切り抜き画像です。

んー、、、
いかがでしょうか。私が気にしすぎなだけかもしれませんが
ボケ感が少々機械的と言いますか、特に私の周りのボケ感が作りモノっぽさが出ているように感じます。

こちらの方がわかりやすいでしょうか?
なんだか合成のような感じもします。

フロントカメラはイマイチかなーというのが正直な感想ですね。
そもそもリアカメラとフロントカメラはスペックが違うので、それが原因で見え方が違うのでしょうか?
フロントカメラについては私はあまり使うことはないかと思います。

一眼レフとiPhoneとのボケ感の違い

上の切り抜き写真でシネマティックモードによる
ボケ感に不自然さを感じた人もいるのではないでしょうか?

正直私はフロントカメラの映像に関しては違和感を感じました。
先ほど書いたように、合成のようで、しかも機械的な感じがしてスッと映像が入って来ませんでした。

他のカメラでも同じようなのかというと、そうではありません。
一眼レフカメラで撮った映像のボケ感はもっと滑らかで見やすい映像となっています。

カンタンにではありますが、iPhoneと一眼レフカメラの映像の違いを見ていただき
なぜ違うのかについて少し説明いたします。

iPhone13ProMax
Canon EOS R6

ご覧いただけましたか?
パッと見た感じiPhoneの映像は箱の周りがぼやけてしまっています。

対して一眼レフカメラの映像はiPhoneの映像で見られたような
違和感のある潰れはありません、そこが一番大きなiPhoneと一眼レフカメラの違いかと感じました。

私はカメラの専門家ではないのでキレイに言語化できるわけではありませんが
ざっくりと双方のボケ感の生み出し方の違いを説明しますと、、

一眼レフカメラ

一眼レフカメラはレンズを介して光の取り込む量や被写体との距離の差によって
ボケ感が生まれるため自然な映りとなる。

iPhone

iPhoneのボケ感は撮影した映像をソフトウェアによって加工して生み出している。

一眼レフカメラのボケ感について調べましたが、完全に理解するには
理科の授業で習った「光の屈折」やらを学びなおさなければいけないので今回はパス。

ですが、上記のように理解すれば大きく外れていないと思います。

一眼レフカメラはボケ感が生まれているのに対して、
iPhoneはソフトウェアで生み出しているのです。
そこが大きな違いと言っていいでしょう。

なので先ほどのiPhoneで撮影した映像の箱の周りが潰れているのは
ソフトウェアが画と画の境目を上手く処理しきれていないのではないでしょうか?

まぁ、そもそも撮影に特化した一眼レフカメラとなんでも屋さんのiPhoneを同じ土俵で戦わせるのは酷なことかもしれませね。

実際に使ってみた感想

今回はiPhone13シリーズから搭載された「シネマティックモード」について掘り下げてみました。

先ほどからも申し上げている通り、フロントカメラについては実用的とまではいかないかなと思いますが、
リアカメラは使える場面があるかもしれませんね。
YouTubeで使用するなら、VLOGや商品紹介のチャンネルとか。

一眼レフカメラと比べるとまだまだ肩を並べるほどではありませんが
Appleは動画性能にかなり気合を入れている様子ですので、今後発売されるiPhoneに期待です。

5年したら一眼レフカメラと見分けがつかない「シネマティックモード」が搭載されているかもしれませんよ。

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